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羊羹礼賛 In Praise of Yokan

 02,2015 15:47

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かつて漱石先生は「草枕」の中で羊羹の色を讃美しておられたことがあったが、
そう云えばあの色などはやはり瞑想的ではないか。

玉のように半透明に曇った肌が、奥の方まで日の光りを吸い取って
夢みる如きほの明るさをふくんでいる感じ、
あの色あいの深さ、複雑さは、西洋の菓子には絶対に見られない。
クリームなどはあれに比べると何と云う浅はかさ、単純さであろう。

だがその羊羹の色あいも、あれを塗り物の菓子器に入れて、
肌の色が辛うじて見分けられる暗がりへ沈めると、
ひとしお瞑想的になる。

人はあの冷たく滑かなものを口中にふくむ時
あたかも室内の暗黒が一箇の甘い塊になって舌の先で融けるのを感じ、
ほんとうはそう旨くない羊羹でも、味に異様な深みが添わるように思う。

かく考えて来ると、われわれの料理が常に陰翳を基調とし
闇と云うものと切っても切れない関係にあることを知るのである。

谷崎潤一郎 陰影礼賛 より

このくだりを読むたびに、そんなに好きでもないのに
どうしても羊羹が食べたくなってしまう。
日本から取り寄せた岩谷堂の羊羹、
黒練、これは甘すぎずちょうどいい美味さ。
塩とごまもあると知って、第二弾取り寄せ決定。

残念ながら、黒い塗りの皿がない。
日本に帰ったら、買うことにした。



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ティーポットはパイレックスフレームウエア
カップはアンカーホッキングのバブル。
先日、バブルのカップとソーサーセット1ドルで見つけて
やったー!とうきうきして買った帰り、
手を滑らせて駐車場で落としてしまい
木っ端みじんに(涙)
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